2016年10月10日月曜日

我が家のウサイン・ボルト

家族の中では、最も足が速く、健脚でした。
家族そろって運動音痴ではありましたが、健康のため、時間の許す限り長距離のウォーキングを心がけました。
日曜日は家族そろって、10km~25km  歩数にして20,000歩から40,000歩きました。
息子は、姿勢がよく、胸を張って歩きます。
走るときは、走り幅飛びの助走のようなスキップのステップで走ります。
本気で走ると家族の誰も追い付くことができませんでした。
万一のため、負けない体力をつけようとして、父親は、勤務先の階段の1階から10階の5往復を始業前と昼休みに実施し、退社後の帰路に5km~10kmのウォーキングを習慣とし、息子の突発的な行動に備えました。
しかし、スピードではなかなか追い付くことができませんでした。
父親に対してだけは、負けん気が強く、普段は素直でしたが、ウォーキングで自分より前を歩くと急に走り出したりしました。
  ヒヤリとした経験があります。
長距離のウォーキングのあと、家に近づいたところで、急に走り出したのです。
気が付くと、前方5mくらい先を走っています。
一方通行の車道を逆走しているのです。
前方からは約300m~500mくらい先から向かってくる車が見えます。
母親は足がすくみました。父親はダッシュしましたが、追い付けるようで追い付けません。
もうだめだと思ったところ、車の運転手の方は状況を察して、クラクションを鳴らさず、徐行して止まってくれました。
息子は車のボンネットを両手でポンとたたき、父親は平謝りに謝り、又感謝しました。
  それからは、工夫し、走り出すタイミングを速やかにとらえて、初速にダッシュすることでなんとか間に合わせるようにしました。加速がついたら追い付けないからです。
  息子のおかげで、以前よりは俊敏さが身につくようになり、少し若返ったような気がしました。
  父親を長生きさせようとしてくれたんだと今は感謝しています。
  車の運転手の方のことは今でも忘れません。


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