キャリーカートを運ぶのは父親でした。
母親が運ぼうとすると、息子は父親が持たないと許さないからです。
母親の手から取り上げて、「はあーい」と父親に渡します。
首尾一貫したジェントルマンでした。
ただし、自分が持とうとしないのも一貫していました…。
息子に落ち着きがないときは、キャリーカートの代わりに自転車を押して歩きました。
万一、走り出した時に追い付くためでした。
ウォーキングの途中、気に入った風景の写真を撮りながら歩いていて、家族の歩みに遅れをとったときは、自転車をこいで追い付くようにしましたが、自転車に乗っている姿を見かけると、息子はその都度「ルール違反」として注意するのが常でした。「はあーい」と大きな声で「教育的指導」を受けました。
父親が自宅でくつろぐ時、メガネを外すと、かけろと注意します。
下着姿でいると、自分のズボンを持ってきて「ずぼん」といって注意します。
そういえば、母親がたまにスカートをはくと、やはり自分のズボンを持ってきてこれをはきなさいと注意していました。
今となっては懐かしい想い出の一つになってしまいました。
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