忘れもしない 夏の出来事、息子がいくつだったか、小学6年生ぐらいだったでしょうか…。
息子と母親は、長い夏休みを持て余していました。
夕日が暮れ始める頃 家を出て 近所の大きな公園まで散歩をするのが日課でした。
散歩から 帰宅途中でスーパーに寄り 息子は好物のアイスクリームとジュースをゲット…。
そんなある日の事、いつものように公園へ散歩に…。
大分暗くなり、涼しくなった公園
カップルがちらほら…。
と、何と急に息子は ベンチに座っていた1組のカップルに向かって歩き出したのです。ズンズン…と、
「どうしたの ? あっちへ行こうよ」 焦って息子の腕を引っ張っても母の力では限界の体格でした。
息子の事を怖がり、「やだ~ どうして~」を繰り返す彼女。
無理もありません、知的障がい者の事を知っている人でも構えるでしょう。
どうしよう…。彼が彼女にいいとこ見せようと、まだ何もしていない息子をどうかするのでは…。
息子は、そんな気持ちなど察する気など微塵もなく、ずかずか近寄って言いました。
「こおひい」
「へっ…」とカップル
息子は彼の傍らに置いてあるコーヒー牛乳の紙パックを指さしていました。
「これ 知っている 飲んだことある おいしいね」とでも言いたかったのでしょうか…。
「そうだねー でもごめんね これあげられないんだ。」と彼。
よかった、冷静な人で…。
あとは平謝りで、息子と公園を後にしました。
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