2016年10月10日月曜日

優しさのおすそ分け

 障がいのある息子と過ごした中で、自分達も経験したり、見聞きしたことがあります。抵抗のできない立場の弱い人たちが、嫌がらせにあう機会が思ったより多いことを。社会問題となっている「いじめ」にも様々ありますが、本来敬意を払われるべき妊婦さんが、やっかみによる意地悪を恐れて、「マタニティーマーク」を着けることを躊躇されているとか…。
 経済行為である、販売やサービスの提供も、買い手優位の場合には良い競争原理が働いて、サービスや製商品の質が高まるという利点がありますが、うっ憤晴らしによるクレーマーの負の連鎖も、小売りやサービスの現場でよく見受けられます。しつこいクレームに対応した人が、反対の立場になると同じ事をやっていることを。
 息子を連れて歩いていると、あからさまに迷惑がられるのは日常的にありました。
 思い遣り、やさしさ、こうしたことがもっと社会に循環する必要を感じます。
 優しくされた人が誰かにその優しさのおすそわけをしてあげる。そんな世の中になっていけば、人々は安心して過ごせ、年を重ねていくことができるのではないかと思います。

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