それまでに見つかった遺品から、範囲を絞った捜索でした。
小仏峠付近の縦走コースの南側斜面を、警察犬や山岳救助隊も参加し、かなりの人数の警察の方が動員されました。
出会う方の1人1人に頭を下げました。
2頭の警察犬にも頭を下げて発見をお願いしました。
開始から一時間くらい経過して、遺品の一部が発見されました。
「犬投入 !」
トランシーバーで話す救助隊の隊長の方の声が響きました。
瞬間、両親ともに膝が震え、手を握りしめました。
斜面のふもとには沢があります。
角度60度くらいの急斜面。
下りに1時間半、上りに2時間かかります。
母親が、斜面にむかって何度か呼びかけました。
「遊びは終り、帰っておいで…。」
その日は発見されませんでしたが、10日ののちにその沢で発見されました。
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