2016年10月10日月曜日

ホームレス

息子との想い出がどんどん忘れて、減っていきます。
特に、辛かったこと、悔しかったこと…。

息子がまだ幼稚園に入る前の頃のこと。
いつも立ち寄る公園のひとつに、ホームレスの方がしばらく住んでいました。
息子の母親が、ある日、いつもの滑り台で息子を遊ばせている時の事。
息子のそばで、小学生高学年くらいの子供さんたちがドタバタあそんでいました。
ホームレスの方が、小学生の子供達に「赤ちゃんがいるんだから、気をつけなさい…。」
と言いました。
あせりました。後で子供たちに仕返しされないかと…。
子供たちは無視しました。
お礼を言うと、彼は母親を拝むように手をあわせました。
しばらくして、公園に行くと、ホームレスの方はいなくなっていました。

これも、息子がまだ小さい頃、ベビーカーで別の公園に行ったときのこと。
その公園にもホームレスの方がいました。
梅雨の間の束の間の晴れだったのに、「また降り出してきたなー」と池を眺めていると、
ホームレスの方が話しかけてきました。
「この池ににさ、誰かがピラニア捨てたらしくてさ、魚、全滅だってさ…。」
とニコニコ、少し得意げに。久しぶりに誰かと話したという感じで、なんだか嬉しそう。

息子が大きくなってから、時々思い出すことがありました。
仕返しされなかっただろうか、2人とも淋しかったんだな…。と。
ホームレスの方の中には、知的障がいを持っていて、本人も気づくことなく人生を過ごしている方もいらっしゃる事を後になって知りました。





0 件のコメント:

コメントを投稿