2019年1月15日火曜日

命の差別の是正を求める裁判に皆さんの応援をお願いする理由

弁護士の方、同様の訴訟を経験されている方のお話しを伺うと、裁判所は過去の判例を重視する理由として判決の安定度を尊重し、判例を変更することで、裁判の効率性が損なわれる事を危惧したり、保険会社の支払い基準の変更が伴うことの影響を危惧したりするとのことです。
  遠い過去、60年代の交通戦争と言われた時代、裁判を円滑に進めようとして便宜的に導入した命の価値を直前の稼ぎのみで判断し解決させるという手法をを今日まで適用させています。制定以降の人権に対する国際条約や国内法の変更をストレートに反映することに慎重になっているようです。
  主婦や子供の命の価値等が少しは改善されたり、個別の和解で改善することはあっても、障害者や稼ぎの恵まれない方に対して、命の差別の解消には至っていません。
  裁判官は、個人的には原告に同情しても、自分で出した判決が上級審で覆されることを危惧し、経歴に汚点を残さないことを優先させる傾向があるようです。上級審の裁判官も相見互いの見地から、よほどのことが無ければ、下級審の判決を尊重する傾向があるようです。東京地裁の裁判官は「エリート」の自負があり、保身の意識が地方より強くなるともお聞きしています。血の通った判決は地方で行われる傾向があるのもその所以とのことです。
  裁判官の心を動かすには、短絡的なパフォーマンスではなく、世間が関心を持ち注視していることがポイントになると、訴訟の経験者の方に教えていただきました。マスコミが注視する、裁判の傍聴席がいつも満席でホームグラウンド状態になれば、心を動かさざるを得ないようです。皆さんの共感とご声援がとても大切だと痛感しております。
  今回の裁判は施設所在地の立川支所を選ぶ選択筋もありましたが、マスコミの方、裁判を傍聴される方の利便性を考え、保守的な霞が関の東京地裁をあえて選びました。
  プライベートな訴訟ではありますが、障害者の方の共通な課題の克服として、皆さんに応援していただければと思っております。
  幸い、弁護団には各地の障害者の問題に精通された方々に結集していただいております。代表弁護士は長年障害者の問題に深く関わり、又、薬害集団訴訟などで功績を挙げられた方です。
  皆さんのご声援が加われば、画期的な判決も夢ではないと思います。



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