中でも、こぶとり爺さんに出てくる鬼が好きで、
鬼が出ているページやシーンを好んで見ていました。
子供向けに、鬼も憎めない表情に描かれています。
こぶとり爺さんの鬼は、心の狭い爺さんを懲らしめる憎めない存在。
鬼が出てくると、自分で言えるのに、指をさして母親に
「オニ」と何度も言わせてニコニコしていました。
「怒っている時のお母さんの顔だね」と言いたいのかな…。
母親はなんとなく後ろめたい気持ちがしていました。
もうすぐ節分
いつものようにお菓子売り場には、豆と鬼のお面が並んでいます。
息子は鬼のお面も好きでしたので、亡くなった息子の棺の中に花に添え
て鬼のお面をいれました。
息子を施設に入所させるときの面談で、対応した現学園長は、態度が
すこぶる横柄でした。
初対面の保護者や児相の担当者に対し「預かってやるんだぞ」
という態度で接してきました。
なぜ、その時に「大事な子です。ここへは入れません」と言って入所
を止めなかったのか…。
悔やんでも悔やみきれません。
息子に申しわけない…。
あの時の自分達は鬼だったのか…。
この気持ちからはずっと逃れることができません。
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