太目のボディでよく響きます。
ヘタクソで、近所迷惑になるため、演奏時ピックの使用は禁じられていました。
息子は父親がギターを奏でると、近寄ってきて弦をジャンジャンと鳴らします。
父親がコードを押さえ、息子がかき鳴らす。
親子のきずなを感じることができました。
父親が弾くときは静かなアルペジオしか許されませんが、息子はストロークでジャンジャン鳴らしても叱られず、「上手 上手」と褒められます。
幼稚園の時の担任の先生がお歌の時間にオルガンの代わりにギターを使っていたことから、興味をもったのかもしれません。
でも今は、自閉症の息子が父親の道楽に付き合ってくれていたのだと思うようになりました。
男の子が生まれたとき、一緒にキャッチボールができると期待していました。
その思いは叶いませんでしたが、楽器で遊んでもらうことができました。
先日公園を散歩しているとき、フルートを独奏している人に出会いました。
その調べを聞いて、息子の母親が言いました。
「楽器ができる人はいいわね…。」
思わず、「ギター…」とつぶやくと、
「あれは、騒音」と返されました。
息子が亡くなり、ギターも部屋の片隅で寂しそうにしています。
悲しい音色にしか聞こえず、もう弾くこともなさそうです。
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