2016年11月13日日曜日

凹んだ室外機

 小学校3年生位の頃のお天気のよい秋口。
 息子が2階のベランダに設置している、エアコンの室外機の上に座って日向ぼっこをしていました。
 正座して、上機嫌に歌を歌いながら…。
 しばらくして、1階に降りてきた息子の顔を見ると、片目がお岩さんのように腫れていました。虫に刺されたのだと思います。
 あわてて、休日診療所に連れていき、治療してもらいました。
 まぶたの腫れは翌日に引きましたが、室外機に痕が残りました。
 何日かして雨が降り、室外機の上に水たまりができていることに気づき、
息子の体重でへこんだことがわかったのです。
 そのときは、「やられた…。」と思いましたが、息子が亡くなったあとは、「これは息子の作品」と思うようになりました。
 今週、エアコンを交換することになり、想い出の痕跡がある室外機も取り外すことになりました。
またひとつ想い出が無くなり、淋しい気持ちだけが残ります…。


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